若い女性にも狭心症がみられる
じつは、若い女性でも、狭心症になる場合があるのです。
一般的に、若い女性は、動脈硬化になりにくいものです。女性ホルモンが動脈硬化の進行を抑えてくれるのです。
では、動脈硬化がないのに、なぜ、狭心症になるのでしょうか?
冠動脈のけいれん
冠動脈が敏感で、ストレスなどの何らかのきっかけで、冠動脈の壁の筋肉が一時的にけいれんを起こして、内腔が狭くなる場合があるのです。
これが、40歳前後の若い女性に、ときどき見られるタイプの狭心症の発作です。
若い人にみられる狭心症
冠動脈のけいれんは、いつ起きるかわかりません。安静時でも運動時でも起きる可能性があります。
しかも、冠動脈のけいれんは一時的なものです。けいれんが治ると、冠動脈の狭窄も消えてしまいます。心電図も正常の形にもどります。
胸痛の発作がでていないときに、心臓カテーテル検査で冠動脈を造影して見ても、狭窄の部分は見つからず、異常なしと判断されてしまいます。