狭心症
いずれも、もう死ぬかなと、不安や恐怖を感じるような、とても激しい胸痛です。
この痛みが出た状況を、狭心症といいます。
多くの場合、数分後~約十数分後に、冠動脈の血流が自然に回復して、元通り血が流れるようになると、狭心痛もすっかり消えます。
心筋梗塞
心筋の虚血が30分間以上持続して、酸素不足が改善しない場合、心臓の筋肉の一部が死んで、回復不可能のダメージが残ることがあります。
あるいは、冠動脈が詰まったまま血流が改善せず、血流が途絶えたままの状態になる場合があります。
そうすると、その先の領域の心臓の筋肉が、広い範囲で死んでしまいます。これを心筋梗塞といいます。
冠動脈の動脈硬化
一般的に、冠動脈に狭窄ができるのは、動脈硬化症や、アテローム性粥状硬化症という、動脈硬化による変化が原因になっている場合が多いです。
年齢や、たばこの喫煙、肥満、糖尿病、高血圧、コレステロール値が高いこと、中性脂肪の高値、血液中の尿酸の値が高いことなどが、動脈硬化を起こす危険因子です。
これらの、動脈硬化の危険因子を、一つか二つ以上持っている方は、狭心症や心筋梗塞になる危険性が高いと考えられます。
皆さんは、たばこや、肥満、コレステロール、中性脂肪、運動不足などを、甘く考えてはいませんか?
禁煙、適度な運動を心がけ、食べ過ぎをやめて、塩分とお酒を控え、野菜を食べて、生活習慣を改善しましょう。
自分は大丈夫と過信するのは危険です。
明日は我が身かも知れません。