ミノキシジル錠内服の副作用から身を守る

ミノキシジル錠の内服はやめにくい


ミノキシジル錠の内服は、一般的に、髪が太くなる効果が強いですが、副作用もこわいのが現実です。
これまで、すでに長年の間、ミノキシジル錠の内服を常用してきた方は、薬を止めたときの抜け毛の増加や薄毛がこわくて、ミノキシジル錠の内服をやめにくいものです。そのまま抜け毛が続くと、髪がなくなるのではないかと心配になるくらい抜け毛の量が増えると、恐ろしくなります。この点が、ミノキシジル錠の内服の、困ったところなのです。
いったん内服を始めると、やめられなくなる事が多いのです。

いざ自分の事となると、これまで内服を続けてきたのだから、これからも内服を続けても、おそらく大丈夫だろうと思ったりしがちです。自分に都合よく解釈して、根拠のない理由で、何とか内服を続けたいと思います。
実際に、心臓の副作用がでるまでは、内服をやめられない場合が多いものです。

勇気を出して、内服をやめてみる!


では、どうすれば、ミノキシジル錠の内服をやめることができるのでしょうか?
まず、ミノキシジル錠の内服をやめるときは、ミノキシジル液の塗り薬に切り替えてください。内服薬も塗り薬も使わないと、ミノキシジルの効果が急に消えるので、急激に脱毛が進んでしまい、危険です。
ミノキシジルの塗り薬だけでも使っていれば、ミノキシジルの効果は、ある程度維持できますので、内服をやめやすくなります。

そして、強い決意と意志で、ミノキシジル錠を飲まないで、がんばってください。最初は、1ケ月間だけの目標で挑戦してみましょう。もし飲まないで、無事に1ケ月間過ごせたら、つぎは、さらに2ケ月間がんばってみましょう。
それまでに飲んでいた量にもよりますが、いきなり中止するのがこわい場合は、1ケ月~数ケ月ごとに量を半分に減らして、10mg→5mg→2.5mg→1.25mgと、減量してみてください。
あるいは、同じ量を、1日おき、2日おきと、飲む間隔をあけていって、減量してもいいです。こちらの場合も、数週間~数ケ月ごとに、ゆっくり減量してください。

内服を1-3ケ月間やめる(塗り薬は継続)


たとえば、まず、1~3ケ月間だけ期間を限定して、ミノキシジルの内服薬をやめて、ミノキシジルの塗り薬だけを継続してみることを試すといいと思います。勇気を出して、ミノキシジルの内服をやめてみましょう。

もしミノキシジルが良く効く体質のレスポンダー(responder)の方でしたら、内服をやめて1ケ月以内から、どっと抜け毛が増えてパニックになります。このつらい時期を乗り越えれば、抜け毛の増加は、4~6ケ月後に落ち着きます。その後は、抜け毛の量は普通になり、本来の髪の薄さにもどって、若干の薄毛の状態で安定します。こうして、ミノキシジル錠からの離脱に成功できるでしょう。その後は、ミノキシジル液の塗り薬だけを継続してください。

1ケ月目前後の抜け毛の増加に耐えられない方は、ミノキシジル錠の内服を再開すれば、抜け毛は改善して、以前の髪の状態にもどって安定しますので、ご安心ください。そのとき、できれば以前飲んでいた量の半分程度をめやすに、少なめの量でがんばれるといいですね。
以前と同じ量までもどさないほうが、望ましいです。そして、またしばらくして、飲む量を、さらに半量に減らせるかどうか、ためしてみましょう。
時間をかけて、ゆっくり調整すれば、やがて、ミノキシジル錠の内服の減量に成功するでしょう。

ミノキシジルがあまり効かない体質のノンレスポンダー(non-responder)(非応答者)の方は、ミノキシジル錠の内服をいきなり止めても、抜け毛は増えませんし、薄毛にもなりません。その場合は、そのまま、内服をやめることができます。

ただし、そういった方でも、将来の薄毛の進行予防の目的、あるいは、進行を止められないまでも進行を遅らせる目的で、ミノキシジル液の塗り薬だけは継続したほうが良いと思います。ミノキシジルで髪が濃くならない方でも、現状の維持程度には効きます。弱い効果でも、それがあるのと無いのとでは、数十年後には、大きな差になります。
髪が増えなくても、現状の髪が、そこそこ維持できれば、育毛剤の効果としては大成功なのです。

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