ミノキシジル錠の副作用
ミノキシジルは血管を拡張する作用があり、高血圧の血圧を下げる降圧剤として、もともと開発されました。しかし内服時の副作用がこわいので、最近では、ミノキシジル錠を、降圧目的の内服薬として使うことはありません。
また、髪を濃くする育毛剤としてミノキシジル錠を内服することは、アメリカのFDAも日本の厚労省も承認していません。
ミノキシジルの使い方の原則は、頭皮に塗る外用です。これは副作用の心配がない、安全で長期間にわたって続けられる治療です。
医学的には、フィナステリドやデュタステリドの内服と、ミノキシジルの外用の組み合わせが、世界的なスタンダードです。それぞれ作用機序の違う薬ですので、併用して使うと相乗効果があります。この併用法が医学的に最も効果のある育毛法です。
ミノキシジル錠
以上の内容をふまえて、以下の文章をお読みください。
実は、ミノキシジルの錠剤を内服すると、多くの場合、髪がとても濃くなります。
外用で頭皮にミノキシジル溶液を塗るだけなら、こわい副作用は出ませんが、得られる育毛効果も、そこそこで限定的です。
それに比べて、ミノキシジル錠の内服には、髪を太くする強い効果があります。もちろん全員に同じように効くわけではありません。どの薬にも効果に個人差があります。
実は、頭髪が全体的に細くて、ほかの治療では改善できにくい方々の一部で、ミノキシジル錠を低用量で内服すると、髪が濃くなる場合があります。
このミノキシジル錠の内服は、低用量でおこなう、例外的な方法です。ほかに治療法がない、頭髪の全体的な薄毛の場合に試みる方法の一つです。