育毛剤:ミノキシジル
今日は、育毛剤の中でも最もよく使われる、ミノキシジルのお話をします。
世界中のあらゆる育毛剤の中で、髪を濃くする効果が医学的に認められているのは、フィナステリド(finasteride)あるいはデュタステリド (dutasteride) と、ミノキシジル(minoxidil)の2種類です。フィナステリドは飲む薬(内服薬)で、ミノキシジルは頭皮に塗る薬(外用薬)です。
医療的には、フィナステリドやデュタステリドの内服と、ミノキシジルの外用の組み合わせが、育毛剤の世界的スタンダードです。どちらも世界中でもっとも使われている育毛剤です。それぞれ作用機序の違う薬ですので、併用すると相乗効果が期待できます。この併用法が最も強力な育毛法です。
今回は、このうちの、ミノキシジルのお話です。
ミノキシジル溶液
成分名は、学問的には「ミノキシジル minoxidil」といいます。
一般に売り出すときの商品名は、「ロゲイン」、「リアップ」などです。ほかにも「カークランド」などの後発品が、いろんな商品名で販売されています。中身はどれもミノキシジル溶液です。
ミノキシジル溶液の濃さは、5%の濃度が基本です。ほかにも10%、15%など高濃度の溶液も市販されています。
また、育毛剤のフィナステリドとミノキシジルを混合した溶液もあります。フィナステリドとミノキシジルは、どちらも医学的に育毛効果が認められた医薬品ですので、この両方を含む溶液は、もちろん有効な育毛効果が期待できます。
ほかに、ノコギリヤシやリジン、亜鉛などいろんな成分を添加したミノキシジル溶液も市販されています。これらの成分を混合する効果の有効性は、医学的に確認されていないようです。
どの商品でもお好みでお選びください。
いずれも、育毛剤の基本はミノキシジル溶液です。