髪の密度と薄毛対策

真の密度


真の密度とは、個人個人で決まった髪の濃さです。自分の努力では変えられません。
じつは、この真の密度を理論的に計算する計算式があるのです。真の密度に影響する要素は、髪の太さ、長さ、そして一定の面積当たりに生えている髪の本数、などです。

真の密度を計算する式では、髪の密度は、髪の本数と長さに比例し、直径の2乗に比例します。
つまり、1cm2あたりに生えている本数が多いほど髪は濃く見えます。また髪の長さが2倍になると、2倍の面積をカバーできるという意味で、密度は2倍になると考えます。

髪の直径は、断面積で考えますので2乗で影響します。つまり、髪の直径が2倍になると、髪の断面積は直径の2乗で4倍になりますので、密度は4倍に増えると考えます。直径の影響は大きいですね。

頭髪の真の密度 ∝ 1cm2あたりの本数 x 長さ x 直径 ²

これらの中では、髪の本数と直径には個人差が大きく、自分の希望で変えられません。
髪の太さは、生まれつきの髪質なので、剛毛の太い髪質から、猫っ毛の細い髪質まで、個人差があります。また年齢の影響もあり、若いころに太い剛毛の髪質だった人でも、高齢者になると、髪質が全体的に細くなります。

細い髪質を、少し太めの髪質に変える方法もありますが(それは育毛剤の項目でお話します)、効果が得られるまでに年月がかかり、育毛剤の効き目にも個人差があります。

髪の長さは自分で変えられますが、髪を伸ばすには何年もの時間がかかります。その日の気分や都合で、髪を長くしたり、短くしたり、変えられません。

このように、髪の真の密度は、その日の自分の都合で自由には変えられません。

見かけの密度


でもガッカリすることはありません。じつは、髪の濃さには、見かけの密度も影響するのです。この見かけの密度は、自分の希望や工夫で変えられます。
これは重要な情報ですね。それでは、どうやって見かけの密度を濃くできるのでしょうか?

自分の工夫で変えられる密度


見かけの密度は、英語では「illusion of density」といいます。
Illusionとは、幻覚、幻想、錯覚、思い違い、見間違え、などという意味です。

見かけの上の髪の濃さは、自分のちょっとした工夫で、今すぐにでも簡単に変えられます。
見かけの濃さを決める要素とは、いったい何でしょうか。

見かけの密度 (illusion of density)


見かけの密度を決める要素は、次のようなものです。
光線の強さ
濡れた髪
髪と地肌の色のコントラスト
髪のカール
髪の重なり

これらの中で、その日に自分ですぐに変えられる要素は、濡れ具合、色のコントラスト、カール、重なり(ヘアスタイル)などです。中でも、ヘアスタイルを上手に使って、髪を濃く見せることなら、誰にも、すぐにできそうです。
光線の強さは、現地の日当たりや照明の状況次第ですので、自分の都合では選べませんが、対応する工夫はあります。

自分の工夫で変えられる密度


見かけの密度を決める要素の中で、自分の都合や工夫で簡単に変えることができるのは、地肌と髪の色のコントラスト、カール、ヘアスタイルによる髪の重なり、などです。これらについてご説明しましょう。

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