イソチアシオネートが乳がんに効果あり
さらに、女性の方々には、見逃せない情報があります。
それは、ITCには、がんの予防効果があるうえに、がんになった人にも効果が期待できるという研究結果です。これは見逃せません。詳しくみてみましょう。
イソチオシアネートは乳がんに効果がある
2013年に発表された結果では、乳がんになった後の人にもイソチオシアネートは効果があり、アブラナ科の野菜をたくさん食べている女性は、乳がんになった後でも、死亡率や再発率が低いというのです。これは驚きの結果です。
アメリカで、乳がんになって治療を受けた女性約5千人を追跡調査したところ、白菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどの１日摂取量が多い女性は、そうでない女性に比べて、乳がんによる死亡率が62%低く、さらに、乳がんが再発するリスクも35%低いという驚くべき結果なのです。これは、アブラナ科の野菜に含まれている、イソチオシアネートやインドールなどの、植物性の化学物質の効果ではないかと言われています。
この研究の後にも、同じような効果が確認できたという研究発表が、別の研究者たちから、いくつか報告されています。
これは、女性の方々にとっては、見逃せない、とっておきの情報です。
普通の抗がん剤には、体にきつい副作用があり、髪も一時的にほとんど全部抜けてしまいます。それに対して、野菜は自然食品なので体に負担になるような副作用はないばかりか、髪が濃くなる作用もあります。
このページをご覧の皆様方は、これからアブラナ科の野菜を食べましょう。とくに女性の方々は、アブラナ科の野菜を、いっぱい食べてくださいね。がんを予防できるばかりか、乳がんになった後でもまだ間に合います。
わさびのイソチオシアネート (AITC)
話は変わりますが、最近、海外からの貨物に混じって、ヒアリが日本に入ってきていると話題になっていますが、ヒアリの駆除にも、イソチオシアネートが効果的なようです。実は、一般の人たちが知らないところで、お弁当の防腐剤や、車のエアコンのカビや悪臭の防止のために、イソチオシアネートはすでに使用されているようなのです。驚きですね。
