白菜の栄養価
たとえば、白菜は、とてもすぐれたダイエット食品なのです。
白菜は約95%が水分です。さらに、100gあたりたったの14キロカロリーしかないので、いろんな野菜の中でも、特別に低カロリーです。究極のダイエット食品といえます。白菜や、大根などは、いくら腹いっぱい食べても、太らないのです。たとえば、1kgの白菜は、1日３食、白菜ばかり食べても、とても食べきれない量ですが、それでもたったの140キロカロリーしかないので、コンビニのおにぎり１個よりも低カロリーです。
今までのダイエットは、食べないで空腹を我慢するダイエットでしたが、これからは、おなかいっぱい食べて、しかも太らないダイエットを始めましょう。大根、キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワーなどは、いくらたくさん食べても、太りません。
さらに、栄養成分としては、ビタミンCが豊富ですから美肌や風邪の予防に効果があり、カリウムや、カルシウム、マグネシウム、リン、ビタミンB1, B2, B6や、ビタミンE, ビタミンA, ビタミンK, のほかにも、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、鉄、も含まれています。さらに、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、モリブデン、なども含んでいます。また、食物繊維が豊富なので便秘も改善されるでしょう。
イソチオシネート(ITC)
最近、イソチオシアネートのいろんな作用が注目されてきています。
アブラナ科の野菜に含まれているイソチオシアネート(ITC)は、発ガンを予防する効果があり、ほかにも、傷ついた細胞の増殖をおさえたり、細菌を殺したり、細菌の力を弱める働きがあると言われています。
大根おろしは辛いですが、この辛みの成分がITCです。大根おろしの辛い汁は、捨てないで食べてください。辛みが強い大根は、特に有効でしょう。
もちろん、大根を煮て調理しても効果的です。大根は白菜と同様に、低カロリーなので、どんなにたくさん食べても太らない、理想のダイエット食品です。腹いっぱい食べても、やせられます。皆さん安心して、たくさん食べてください。
大根や白菜などを腹いっぱい食べて、やせて、元気で、長生きしましょう。
死亡率が下がる
キャベツやブロッコリー、白菜などのアブラナ科の野菜を多く食べると、死亡率が低くなるという研究結果が2018年に発表されました。イソチオシアネートやビタミンCなどの抗酸化作用と抗炎症作用による結果だろうと報告されています。
この研究結果によれば、45歳から74歳までの日本人約９万人を調べた結果、アブラナ科の野菜をたくさん食べた人は、あまり食べない人を比べて、いろんな病気で死亡する率が男性で14%、女性で11%低かったのです。
その内訳をみると、男性ではガンによる死亡率が16%低く、女性では、心臓病のリスクが27%低下して、ほかの原因による死亡リスクが40%低下し、脳卒中などの脳の血管の病気により死亡するリスクも22%低かったというのです。
中でも、男性ではブロッコリーやたくあん漬けをたくさん食べた方々で死亡率が低く、女性では大根やブロッコリーをたくさん食べた方々で死亡率が低かったというのです。
食べ物で、こんなに大きな差がでるとは、驚きですね。
